寒い日が続いている。保温効果の悪い仮設住宅での暮らしはさぞ大変だろう。仮設は棟続きで火事になれば延焼の危険があるだけに、火を使う暖房器具の取り扱いにはくれぐれもご用心▼さて、あすから全国火災予防運動(1~7日)が始まる。3月は空気の乾燥に加え強い風が吹くため、火災の多い月とされる。そのため市消防本部では、今運動中関係団体などと連携を図りながら、防災への啓もう活動を強めていく▼中でも、山火事はこれからがシーズン。空気の乾燥や強風の影響もあるが、人災も少なくない。春は人々が野山に出かけることが増え、火の付いたたばこのポイ捨てや、たき火の不始末などが原因での山火事が多くなるといわれている▼ところで火災原因で最も多いのが放火。その疑いを含めると出火原因の約3割を占める。ただ火の始末に注意していても放火だけは防ぎようがない。家の周りで不審者を見かけたら、まずは警察に通報することだ。