先週の金曜日、いわきロケが行われた映画「容疑者 室井慎次」がテレビで放映された。取材で追っていただけに、久しぶりに血が騒いだ▼この映画は、東京の新宿が舞台。実際の新宿でのロケは不可能ということで、いわきでのロケとなった。南台の工場跡地に、オープンセットで新宿の街並みを再現。歌舞伎町は、JRいわき駅前の繁華街を見立てた。場所によっては、建物や看板などがそのまま映し出されるなど、非常に身近に感じた▼映画の公開前、君塚良一監督にインタビューする機会があった。エキストラを含めた市民やボランティアなど、ロケの受け入れ態勢や支援がよかったことなどを熱く語っていた▼ここでの経験が、市内などでロケが行われた映画「フラガール」の成功につながったように思う。東日本大震災からの復興、風評被害払拭には、交流人口の増加も大きいと思う。いわきフィルム・コミッション協議会を中心に、大きなロケ誘致を期待したい。