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片隅抄

2013.03.22

年度末、震災2年と今月は何かとあわただしい日々を送った。高校、中学校に続き、今日は小学校の卒業式だった。震災当時、まだ小さかった児童も立派に成長し、学び舎を巣立って行った▼取材した小学校の体育館は家屋の倒壊、ライフライン寸断に伴う住民の避難施設に使われたこともあり、感慨深く見渡した。あれから2年、いやまだ2年か。最近、震災企画のため、津波被害を受けた沿岸部3地区の代表者に話をうかがった▼「震災復興土地区画整理事業」が決まった岩間、小浜地区。「防災集団移転促進事業」に沿い、活動が進む錦須賀地区。いずれも復興協議会が立ち上げられ、行政との交渉が行われているが、その温度差が微妙に感じられた▼ある地区の代表は、「絆もいいが、こっちは家もなくなり、商売もできない。状況は違うが同じ被災者だ」と苦渋に満ちた表情で思いを口にした。風化どころか、まだまだ先の見えない不安を抱える人たちは多い。

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