本県産農畜産物の風評被害払しょくを目的にJA全農福島の「ふくしま農業PRサポーター」に任命されたスパリゾートハワイアンズのフラガール。勿来地区での田植えに続き、先日は稲刈りを行った▼PR用とはいえ、2人のフラガールは不慣れな作業でも笑顔を絶やさなかった。同時に黄金色に実った稲穂から新米を連想した。隣り合った近郊農家の男性が「昨日食ったよ。うまかった。梅干し1個でもいいよ」と、こちらの食欲を刺激した▼パン、麺類もあるが日本人にとって米飯は食文化の代表といえよう。平成5年の冷夏、不作に見舞われ輸入米に頼った当時を思えば、当たり前に食する状況に感謝しなければならない▼稲作と深く関連する日本の精神風土。たとえば、諺にある「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。声高に主義主張を叫ぶのもいいが、時には聞くに堪えない内容もある。身の程を知り、他人をおもんばかってきた美徳を再認識したいものだ。
片隅抄