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片隅抄

2013.10.21

来年の手帳が出回り始めた今、福島市の印刷所が発行する「ふくしま手帳」を手に取った。随所に県内の話題が織り込まれ「スタッフが独断と偏見で選んだ福島ネタ」が365日分載っている▼それには「四時ダムは日本でも数少ない海が見えるダム」などグッドチョイスもあり、雑学としても結構楽しめる。中に、気になるネタがあった。それは「湯の岳には昔ダイダラボーという巨人がいて手を伸ばすと海まで届いた」というものだ▼調べるとダイダラボーは、ダイダラボッチ(大太郎法師)とも称される巨人で、全国各地の巨人伝説に登場する。国づくりの神という考え方もあり、山や沼を作ったと伝えられている例も多い▼このように人は古来、人の力の及ばぬ自然の驚異を巨人が為したことと考えてきたのだろう。そして現代、地震に台風と想定を超えて続く災害は、環境破壊を顧みず開発の道を歩んできた人に対する「巨人から警告」か、などと考えてしまった。

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