「まちづくり」に必要なものは、その街の特徴特性を見据えしっかりした理念に基づいた長期的な指針と言える▼これまでも、各種団体が行政に対しさまざまな提言をしてきたが、残念ながら根付くものはあまりないのが現状だろう。震災後3年目を迎えるいわき市にとって、今後の長期的なビジョンを確立しなくてはいけない時期。そこにはエネルギーの問題は外せない▼今では珍しくなくなった太陽光パネル。再生可能エネルギーの先駆者的存在ともいえる。しかし発電した電力は売電という形を取らざるを得ないのが現状だ。補助が出ているとはいえ、蓄電池のコストが足を引っ張っている▼自動車等への蓄電池の需要の多さが一つの要因と言えるのかもしれないが、それを一般用への転嫁を促し、電力の自給自足化を目指すべきではないだろうか。電力会社に頼らない真のスマートシティを全国に先駆け目指すべきだろう。それで初めて「脱原発」を公言することができる。