旧聞になるが、2週続けての大雪には困った。道路沿いの家の人たちが自主的に集まって雪かきに汗を流した。しみじみと隣近所の付き合いの大切さを実感した▼抄子が住む隣組では数十年にわたって新年会を開いている。皆が顔をそろえるのは新年会ぐらいのため、昔は夜遅くまで懇親を深めあったものだ。ここ数年は組長さんの都合で取りやめになっていた。昔を知っているだけに寂しく思っていたところ、先日、新年会継続の有無を問うアンケートが回ってきた▼わが家は団地の中にあるが、古い団地だけに転入者は少なく、高齢化だけが進んでいる。そんなことから参加者も少なくなり、アンケートへとつながったのだろう▼ただ、高齢化が進む抄子のような地域だからこそ、助け合いの精神が大事になってくるのではないか。震災後、被災地ではこの助け合いの心に救われた避難者は少なくないという。隣は何をする人ぞ、では地域の安心安全は守れない。