「何だ、人生、守りに入ったのか」と冷やかされそうだが、50を過ぎてから健康に気をつかうようになった▼身に覚えのあるご仁もいると思うが、健康診断をすれば決まって中性脂肪と血圧の値が高いと注意される。運動不足の上に食べ過ぎ、塩分の取り過ぎが原因だという。酒とたばことは無縁だが、それでも内臓の多くは黄信号がともっている▼肝臓を見てもらったお医者さんから、『健康七訓』というしおりをもらった。いわく、①小肉多菜②小塩多酢③小食多噛④小言多動⑤小憂多眠⑥小車多歩⑦小憤多笑――。〝ほどほどに〟〝いい塩梅に〟ということだろう。身につまされることばかりだ。この言葉をよくかみしめたい▼スーパーに行くと、減塩、低コレステロール、砂糖無添加、脂肪の吸収を抑える…という商品が目につく。それを使うとどれだけ健康にいいのか、よくわからないままカゴに入れてしまう。生活習慣病についてあらためて考えてみようと思う。