今週、「大物歌手の薬物所持・使用で逮捕」の衝撃的なニュースが流れた▼一般のニュースでもトップの扱いだっただけに、もちろんワイドショーでは連日かなりの時間を割いて報道している。そんな中、歌手仲間や一般市民から「しっかり更生して出直してほしい」「楽曲には罪は無い」などの声が。一見するともっともなことだが、どうやらその意味はちょっと違うようだ。「ほとぼりが冷めたら再度ステージに上がってほしい」そんなふうに聞こえる▼過去にも、時間の経過とともに表舞台に立つ芸能人は多い。それが一般の人だったらどうだろう。間違いなくその後の人生は狂ったままだろう。更生のチャンスは与えられなければならないが、それが現実だ▼CDの店頭からの引き揚げなどはやりすぎだが、本人の今後の復帰に関してはより慎重になるべきだろう。聴きたい、見たい気持ちは分かるが、それが、このような事件を生んでいることも頭に入れなくてはならない。
片隅抄