先日、CS放送で、在りし日のジャイアント馬場や、ジャンボ鶴田などが出ている懐かしいプロレス中継の再放送を見ていた時、その中に偶然にも自分の姿を見つけてしまった▼もちろん、プロレスをやっていたわけではない。カメラマンとしてリングサイドに張り付いていたのだ▼当時、馬場と猪木は、力道山の後継者は俺だと言わんばかりに、プロレス界をけん引していた時代だった。人気も実力も2分していた両者だが、馬場に関しての印象が強い。記者会見は、お気に入りの「キャピトル東急ホテル」。集まった記者たちにカレーを振る舞うのが定番だった。個人的に馬場と話す機会もあった。駆け出しのカメラマンにもかかわらず、丁寧に受け答えしてくれる優しいジェントルマンだった▼当時、ゴールデンタイムで放送されていたプロレスも今ではCS放送でしか見られない時代になった。人気がなくなったと言え
片隅抄