晴れた休日、スポーツウエア姿で走る人々の姿をよく見かける。今の時期にその数が増えるのも、この数年見慣れた光景となった。大会まで1カ月を切ったいわきサンシャインマラソンに向けた練習に違いない▼昨年の第5回は大雪で中止、多くの落胆の声を耳にした。第6回はフルに7000人、全コース合わせて1万人が参加する。また第1回から4回までは、マラソン愛好者のインターネットサイトにおけるランナーの評価が、回を重ねるごとに高まっていったことを思い起こす▼大会の満足度は全国でも指折りで、その理由の1つに挙がっていたのは「応援の素晴らしさ」だった。震災後初の開催だった第3回では、沿道からの「(いわきを)走ってくれてありがとう」の声に涙したというランナーも少なくなかった▼2年ぶりとなる今年、どんなランナーがいわきを走ってくれるのか、どんな応援が繰り広げられるのか。楽しみにしている市民は少なくないはずだ。