「全国安全週間」が今日から7日までの日程で始まった。期間中、労働災害を防止するため、各事業所では安全対策への取り組みが行われる▼今年1月1日から5月31日までの県内で発生した労災(休業4日以上)での死傷者は640人で、前年の同時期と比べると87人減少した。だからと安心はできない。今年に入りすでに5人が亡くなっている。うち3人が建設業。県内では東日本大地震後、各地で復旧・復興工事が進められているが、慢性的に労働者不足が続いている。人手不足から個人への負担が増え、事故を起こすケースが少なくないからだ▼週間の実施要綱にも震災に伴う工事の災害防止対策が盛り込まれ、新規入職者に対する安全教育の実施、作業内容に応じた保護具の使用などがうたわれている▼復旧・復興工事はこれからも続くだけに、事業所内での安全管理、教育のさらなる徹底が大切になってくる。週間を機に社内の安全を再確認する機会としたい。
片隅抄