子どもたちの夏休みが始まった。1カ月以上の日々で、児童・生徒たちはどんな体験を積むのだろうか。何より、一番の楽しみに違いない▼家族旅行や帰省、林間学校など、自宅を離れての学びも多い。自分の家とほかの家の生活文化の違いを知ったり、見知らぬ人とかかわったりすることが増え、社会性をはぐくむことにもつながる。また、子どもたちが主役の地域のお祭りなども少なくない▼知命の年を過ぎてさえ、小学校時代の夏休みの思い出が心によみがえることがある。眠い目をこすりながら参加したラジオ体操だったり、皮膚がはがれるほど日焼けした海水浴だったり、さらには、おなかの底まで響いた打ち上げ花火の音だったり―楽しさの分だけ、発見も多かった▼つまり、夏休みは子どもの成長にとってとても大事な時間。どれだけ充実した日々を送ったかが、2学期からの生活に大きく影響するだろう。とすれば、親の意識もより大切になると考えている。