以前、いわき総合図書館が市内ロケを行った日本映画をまとめた資料を発行した。労作であり一通り目を通したが1作品だけがなかった。題名は平成6年製作「極道の姐・玲子」▼主演は昨日亡くなった川島なお美さん。公開当時、映画館で見たが市内各所をふんだんに取り入れてあった。早朝ロケだと思うが、主人公の夫が対立する組員に銃弾を浴びせられるシーンでは無人の旧平駅前、ラトブ完成前の三田小路が映し出されている▼もちろん、川島さんが平の子鍬倉神社境内で車いすの夫を介抱する場面もある。20年も昔の作品で完全なストーリーは失念したが、DVDがあれば見てみたいもの。それにしても、つい最近テレビ出演した矢先の訃報だった▼女子大生タレントのはしりだろうか。こちらはデビュー時を知る同世代。彼女の活躍する華々しい世界とはまったく無縁だったが、振り返ると懐かしい。先の資料が改訂されるなら、この1作を加えてほしい。