師走になると必ず話題に上る「今年の漢字」。日本漢字能力検定協会による公募で例年、同協会が定めた漢字の日(12月12日)に発表されているが、今年は週末にあたったことから、明15日の発表になるという▼どんな1字が選ばれるのか。ちまたの予想には、流行語大賞にもなった「爆買い」の「爆」などいくつか挙がってるようだ。個人的には、希望的観測の要素も多いが、ひそかに「歩」を予想している▼一番の理由は、震災から5年目に入った今年、被災した地域に住む者として「自ら新しい道を歩む時期になった」と感じているからだ。復興が進む中、周囲には新しい一歩を踏み出した人も多い1年だった▼そして、われわれに大きな勇気を与えてくれた出来事が、ラグビーワールドカップにおける日本チームの歴史的な勝利だろう。立役者のひとり五郎丸「歩」選手もまた、今年を語る上で外せないと思うのがもう1つの理由だ。さて、結果はいかに…。