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片隅抄

2016.01.30

自己満足にすぎないのだが、高校球児ではなく、記者として春のセンバツと夏の選手権の両方で甲子園出場経験を得る幸運に恵まれた▼昨夏の甲子園で北陸勢として初優勝を遂げた敦賀気比(福井)は今では常連の強豪校だが、平成7年夏に初勝利を挙げた相手が磐城だった。北陸総鎮守という由緒ある気比(けひ)神社を知らなくて(きひ)と誤読したのは、わが社でも1人や2人ではない▼春は記憶に新しい、いわき海星が21世紀枠で出場した平成25年だ。実力を伸ばしつつあったチーム力に加え、皮肉にも東日本大震災からの復興のシンボルとして、前身の小名浜水産時代を知る者としては信じられないあの聖地で伸び伸びプレーする姿を目に焼き付けた▼春の甲子園にはしゃく熱の太陽こそないが、21世紀枠というチャンスが与えられている。今年も被災地から釜石が出場する。相変わらず私立優勢の中で繰り広げられる甲子園だが、ふるさとに希望を与えてほしい。

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