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片隅抄

2016.03.03

総合図書館の企画展「いわきの文学者・小説編」で、ある地元作家に出合った。佐藤武弘――江名出身で昭和52年に小説現代新人賞を受賞し、将来を期待されながら翌年には長年患っていた若年性糖尿病に肺炎を併発し、35歳で夭折した▼いわき民報とのゆかりも深く、他界後の昭和54年1~3月には、最後の作品「虻のごとく虹のごとく」が計12回にわたり連載されている。デンマークの若い神学生の物語で、病の淵にある主人公に、著者の姿が重なった。版画家坂本勇氏(平在住)の挿し絵も趣深かった▼また、昭和55年に遺族が発行した遺作集には小説現代新人賞受賞作「それからの二人」が所収されている。こちらは、日本の時代物で、剣術に生きる男たちのさまが描かれている▼血の流れるくだりも多いが、その劇画的な展開の妙味にすっかり魅せられた。そして読後、佐藤がもっと長命だったら、どんな作品を生み出したのだろう、読んでみたかった、と切に感じた。

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