先日、夜の銀座通りを歩いていた時、一台のパトカーが通り過ぎた。違法駐車の温床になっている通りだけに、取り締まりのためのパトロールなんだろうと思った▼ところが、赤色灯を回転させるだけで、注意もせず走り去ってしまった。昼間は買い物客、そして夜間は代行業者などの違法な駐車車両で、渋滞の原因にもなるし、事故も誘発しかねない。景観上も良くない状態の通りだけに、せめて注意くらいしてほしかったと思う場面だった▼問題は、悪質なドライバーであって、警察の対応に異議を唱えているわけではない。ただ、「タクシーに限る」という限定付きの駐車可の標識を勘違いしているのか、違法駐車は減らない。まして、「駐車」と「停車」の解釈の違いによる取り締まりのしにくさもあるだろう▼「自分さえ良ければ」的な身勝手な考えがこういった状況を助長させている。取り締まりの強化も必要だが、モラル向上を促す手立てが欲しいところだ。