先週の当欄で司馬遼太郎著『坂の上の雲』を取り上げた。まさに薄氷の勝利をにぎった日露戦争。多大な犠牲者を出した二百三高地の攻略作戦、対馬沖で待ち構え、バルチック艦隊を殲滅した日本海海戦など▼このうち、旅順港閉塞作戦で広瀬武夫海軍少佐とともに戦死した四倉町出身の菅波政次二等兵曹にふれた。2月から全4回開講する地域学講座「四倉学」の第2回で取り上げることから紹介したのだが、さっそく講座を主催する「ヨツクラムジカヘッズ」の緑川健さんから電話をいただいた▼NHKドラマ「坂の上の雲(広瀬、死す)」のシーンで戦死者として菅波兵曹の名前が呼ばれたこと、さらに震災前に行った菅波兵曹の調査、研究報告をいわきの総合文化誌『うえいぶ』第45号に寄稿したことなどを教えてくれた▼急ぎ録画DVDを確認しようとしたが、なんと非対応で視聴不可。次に同誌を捜してみたがこれも見つからず。何ともしまらないことになった。