節目の90回目を迎える選抜高校野球大会の代表校36校がきのう決まった▼うち21世紀枠は3校。本県から推薦されていた磐城は選に漏れたが、いわき市と親子都市を締結している秋田県由利本荘市にある由利工業が選ばれた。本県からは昨秋の東北大会で優勝した聖光学院が春は5年ぶりの出場を決めた▼その5年前、一緒に甲子園の土を踏んだのがいわき海星だ。大震災による津波の直撃を受けて校舎もグラウンドも用具もみな台無しになった中、球児たちがグラウンド整備から立ち上がって復興のシンボルとなったのだ。由利工業は生徒減から統廃合が取りざたされる中、地元住民の応援を受けて昨秋の東北ベスト4に勝ち上がった。健闘を期待したい▼そして市外の強豪校に活躍の場を求め、晴れて甲子園の切符をつかんだいわき出身の選手はどのチームに何人いるだろう。間もなく本屋さんに並ぶ特集号の選手一覧を見るのが楽しみだ。センバツの開幕は3月23日。