小社の前は、通称「並木通り」と呼ばれる、国道399号線が通っている。今まで、生活路でもあるこの路線に関して特に気にもすることはなかったが、先日あるものを見て、「あれ?」と首をひねることがあった▼そこには、双方向に案内標識がある。駅方面には、左折に小名浜と記されている。それは問題ないが、逆方向の標識に違和感があった。小野、川内と記されている。間違いではないが、適切だろうか▼そもそも案内標識はその名が示す通り、道案内の役割を果たすもの。小野や川内には行けるが、常磐道や磐越道を経由したほうが道も広く、便利なはず。地名を記すならば、平窪や赤井、小川と記すほうが親切ではないだろうか▼終点を記す決まりがあるのかもしれないが、あまりに不親切な気がする。世間では、○○ファーストと呼ばれる言い方が流行っている。標識も、運転者ファースト。既成概念にとらわれず、利用者に寄り添った改革が必要かもしれない。