今月に入り次から次へと台風が日本に上陸し、列島各地は大きな被害に見舞われている▼幸い、いわき市直撃は免れていたが、自然災害はいつ起きるか分からないだけに、気をつけていた。そんな矢先、台風15号が8日夜関東を襲い、その後北上を続け9日にはいわき沿岸を通過、強風と大雨によって倒木や交通に乱れが生じ、市民生活に支障をきたした▼収穫前だけに米、野菜など農作物に被害が出ないよう神頼みをしていたが、願いもむなしく台風15号は、農家の人たちのこれまでの苦労を踏みにじり去っていった。翌日は台風一過。農家では後片付けに大忙し。頑張ってもらいたいものだ▼今月1日は「防災の日」だった。この日に合わせて各地で大規模な災害を想定した訓練が行われた。日本はとりわけ地震が多い国だ。東日本大震災後各地で地震が続き、昨年は北海道で大地震が発生した。災害列島に暮らすだけに、日ごろから備えだけはしっかりとしておきたい。
片隅抄