12月に入り来年のカレンダーを持って、年末のあいさつに訪れる人が増えるのもこの時期ならでは▼カレンダーを見ると、改めて休日を示す赤い印の多いことに驚かされる。ハッピーマンデーの影響もあるが働き方改革によって、国が休みを取ることを奨励していることも休日増の要因にもなっている。週休2日制で土曜日が休みの人の、3連休、4連休の多いこと▼とはいえ、その恩恵を受けない人もいる。人が休んでいる時に働くサービス業の人はその典型だろう。中小企業で働く知人の管理職は「人員不足の中、部下を休ませるために、管理職が部下の仕事を肩代わり。おれはいつまでたっても休めない。働き方改革ではなく働き方改悪だ」とぼやいていた▼国はアベノミクスが功を奏し、経済は立ち直っていると言うが、都会と地方の賃金や休日取得格差は広がるばかり。夢を見るのは初夢だけにしていただき、来年こそは格差のない社会を作っていただきたい。
片隅抄