刻々と深刻度を増す新型コロナウイルス。感染拡大による影響は、まさに国難の状況を呈してきた。新年早々、WHO事務局長がのんびりとした発言以降、手ごわい病原菌は待ったなしで世界中に蔓ま んえん延した▼連日の株安による経済への影響もさることながら昨日、政府が打ち出した全国の小・中学校、高校など教育現場に要請した臨時休校には驚いた。こちらに至っては年度末も近く、有終の美を飾る卒業式、県立高校入試などが控えるただ中である▼新型コロナの影響は、市内で予定されたさまざまな行事などを中止、延期に追い込んでいる。取材したくともできない状況になりつつあり、ここ数日は焦燥感に襲われている。思い出すのは、32年前の昭和天皇のご病気の時である▼日本全体に自粛ムードが広がり、社会全体がなんとなく沈滞した。国会論戦もいいが変なパフォーマンスではしゃぎ、肝心な感染防止対策が遅れに遅れたのは一体誰の責任であろうか。