寺院、磐城高、醸造所などが近在する平字久保町。江筋もあり、潤い感も漂う同地にある平第14区公民館。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、約1カ月半ほど休止していた「コミュニティ食堂」が2日、同館を会場に再開した▼NPO法人共創のまちサポートによるボランティア活動で、朝食を子どもたちや高齢者に安価で提供する場である。待ちかねたように共働きの両親を持つ児童、配偶者を介護する男性らが早朝から訪れた▼料金は大人300円、中学生以下50円。再開初日のメニューはご飯、クリームシチュー、サラダ、温泉卵、スイカ、ヨーグルトなどが用意された。近所の人たちが調理を手伝い、食材の一部もまた寄贈されるなど地域コミュニティーも色濃い▼毎月火、水曜の午前6時半から予約制で始まる。もちろん付近住民も気軽に訪れるため、違和感はない。通ううち、互いに顔見知りにもなるだろう。まず朝食の楽しさ、大切さを知ることだ。