早いもので7月も今週末で終わり。今月は九州、東海地方を中心に豪雨災害に苦しめられた1カ月だった▼熊本県南部では記録的な大雨に見舞われ、土砂崩れや河川のはん濫によって、広範囲で集落が飲み込まれるなど多くの犠牲者と被害が出た。市内でも昨秋、東日本台風による好間川の決壊で、周辺地域では甚大な被害を蒙り、今なお復旧が遅れている場所がいくつかある▼市では東日本台風を教訓に、市総合防災訓練を実施、いざという時のための対応を学ぶと同時に改善点も見いだした。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止もあって、避難所での3密対策と課題は山積。市民の命にかかわることだけに行政には迅速な対応を望みたい▼地球温暖化の影響なのか近年は全国で自然災害が多発している。これからは台風や豪雨への警戒心が必要な時期を迎えるだけに、1人1人が命や財産を守るための備えをしっかりとしたい。天災は絶対に忘れてはならない。
片隅抄