南東北大学野球連盟の2020年度秋季リーグ戦が29日、いわきグリーンスタジアムで開幕した。新型コロナウイルスの影響で春季リーグが中止となったため、リーグ戦開催は昨秋以来、約1年ぶり。福島、山形、宮城の6大学の選手たちが無観客の中、熱き戦いを繰り広げている▼本来、4年生の大半は春の戦いを区切りとし、大学野球に別れを告げる。高校野球は代替大会などが行われたが、見えない敵に活躍の場を奪われ、大学野球を引退した彼らの進路が心配だ▼前回、前々回のドラフト会議で、プロ野球選手を輩出した東日本国際大は、4年生2人がチームに残った。ともに先輩の後を追ってプロ入りを希望している。球場に足を運んだ各球団のスカウト陣が目を光らせる中、地元で連勝し、上々の滑り出しを切った▼秋の戦いは9月末まで続く。運命のドラフトは10月26日。「3年連続で国際大からプロ選手誕生」。このニュースを届ける日が待ち遠しい。
片隅抄