今年で55回の節目を迎えたいわき民報社黒獅子旗争奪市中学校新人軟式野球競技大会が開幕し、2日目までが終了した。前回覇者の植田東が初戦の2回戦で敗退する波乱があったが、中央台北、平二、磐崎、小名浜一が準決勝にこまを進めた▼前回大会は台風の余波をもろに受けた。会場や日程を大幅に変更。決勝は当初の予定より、2週間も遅れた。決勝に進んだ平二は夏井川の氾濫で一部の選手が被災し、た。だが、床上浸水の被害を受けた仲間の自宅の後片付けを手伝いし、結束を固めた。優勝こそ逃すも、堂々の準優勝に輝いた▼今大会は市中学校体育大会では新型コロナの感染拡大防止のため、入場を見送った家族の観戦を認めた。我慢しきれず、大声を張り上げる保護者も。1、2年生のチームでプレーはまだおぼつかないが技術云々より、元気はつらつと球場で白球を追い掛ける姿に目を細めたはずだ▼大会は10月3日、最終日を迎える。黒獅子旗は4校の何処(いずこ)へ。