先日、高校の同級生と一緒にゴルフをした。とあるコンペに参加したのだが、同級生同士で回るのは初めてだった▼風が強く、つい最近までの小春日和はどこに行ったのと思わせる寒い1日だったが、当時の思い出話に花が咲き、寒さを忘れ、とても楽しいラウンドとなった。最近の事は忘れがちなのに、高校生時代の遠い昔のことはよく覚えている。まあ、それだけ楽しく、充実していたということなのかもしれない▼そういえば、中学生の頃、早く親元を離れたい一心で、高校から家を出たいと思ったことがある。当然ながら却下されたのだが、その時「高校の時の友達は一生の友となる」と、高校3年間の重要性を諭された。そのことが今になってよくわかるようになった▼地元を離れていても、せめて盆暮に集まれる友がいれば、楽しいだけでなく、心の潤滑剤にもなる。進路には様々な選択肢があり、どれを選ぶのかは本人次第だが、友情を育む事は忘れないでほしい。
片隅抄