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片隅抄

2020.12.11

新型コロナ感染症拡大が影を落とす中、今年も暮れようとしている。社会には閉そく感が漂い、経済活動にも大きな打撃が生ずるなど、終息の気配が見えないまま新年を迎えることになるだろう▼毎年この時期、本紙元日号製作は佳境に入りながらも、完成後のひとときを心待ちにしていた。特に大晦日までの年末3日間がそうだった。身辺の片づけを済ませ、やれやれと気の向くままに入浴し浅酌を楽しんだ▼いわき市内でも、これまで感染につながる「3密」回避のため、各行事が中止された。そんな折り、常磐関船町の金刀比羅神社の「例大祭」がスタイルを変え行われる▼元日から例大祭当日の10日までを「正月・大祭期間」と決め、分散型ながら参拝者を迎える。この間、境内には縁起物を扱う露店が出るが沿道での出店はない。それでも神前に頭を垂れ、心新たにすることもよい。もちろん消毒、参拝者同士のディスタンス対策は徹底するとしている。

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