大学の卒業論文のテーマは、「レンタルビデオによってもたらされた新しいテレビ文化について」だった▼放送局からの番組を受信するためのテレビが、ホームビデオの普及で録画という使用法が加わり、ビデオソフトをレンタルするということで、テレビの利用に関してさらに幅が広まることとなった。今後、テレビの可能性は無限に広がり一つの文化として定着することだろう。そんな内容だった▼当たり前のことじゃないとお叱りを受けそうだが、34年前の卒論でもあり、ネットへの発展性等を鑑みれば概ね当たっているように思える▼今年の年末年始はコロナ禍にあり、自粛が余儀なくされる我慢の時期となりそうだ。初詣でさえ分散参拝が推奨されている。そんな「ステイホーム」での楽しみはテレビなのかもしれない。レンタルビデオはすでに死語と化しているが、代わりに様々な楽しみを体感ができるのがテレビだ。コロナ終息には一人一人の努力にかかっている。