春のセンバツ高校野球の出場32校が決まった。北海道・東北地区からは昨秋の東北大会準々決勝で、東日大昌平との打撃戦を制した宮城の柴田が初出場を決めた。球数制限で同じ宮城の仙台育英との決勝でエースが先発できず、1―18の大敗を喫するも、選考委員会は「全員一丸で戦う高校生らしいチーム」と評価し、初選出された▼昨年のセンバツは新型コロナの感染拡大で大会直前、中止が決定。21世紀枠で選出されていた磐城が春の聖地に立つことは出来なかったが、8月の甲子園での交流試合で戦う姿は市民に多くの感動を与えた▼ 今大会は3月19日に開幕。昨年の大会中止により、「令和初」のセンバツとなる。だが、1年前、高校球児たちの夢舞台を奪った新型コロナは今も猛威を振るい、今夏に延期となった東京五輪の開催も危うい▼日本高野連は感染対策に万全を期し、準備を進めている。今年こそ、球児たちが球春到来した聖地で躍動する姿を見てみたい。