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片隅抄

2021.06.08

来春開業予定のいわき駅南口のビル開発予定から、磐城平城の内堀とみられる遺構が発見された。旧家や郷土史に詳しい市民からは「やはり」の声が▼本丸を囲むように内堀があり、明治維新後に埋め立てて常磐線を引いたのは多くが知るところ。江戸時代に描かれた複数枚残る絵図と照らし合わせると、三層櫓南側に湾曲した幅50㍍ほどの内堀が確認され、どうやらその南端が見つかったらしい▼となると、歴史好きには内堀よりも埋め立てられた堀の中から何が出るか、に興味がわく。某「池の水を抜く」番組では、堀から貴重な〝お宝〟が発見された例も。内堀は当時、侍屋敷に接しており文化財級の大発見があるやもしれない▼本市は戊辰の役で敗戦した地が多いためか、城下町の意識があまり高くない。全国的にも珍しい保存状態の御殿跡が見つかった本丸跡を含め、数々の遺構をどう生かすか、行政にはおらが町を誇りに思えるような活用方法を見出してほしい。

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