連日、日本勢のメダルラッシュに揺れる、東京オリンピック。そのメダルの表には、国際オリンピック委員会の定めにより、勝利の女神ニケ像が刻まれており、裏面には応募の作品の中から選ばれたデザインが刻まれている▼表彰式でメダルが授与されるのだが、その大多数が表と裏が逆になっているのにお気づきだろうか。感染防止の観点から手渡すという異例のメダル授与式のために逆になってしまうのだろうが何ともしっくりこない▼卓球の試合でも台に落ちた汗も自分では拭けない。柔道の畳も入念に消毒される。その間試合が中断され流れが変わってしまうこともあるかもしれない。コロナ禍で開催される大会、わかっているとはいえ見ている方も息苦しく思える場面も多々ある▼様々な制限も、無観客も仕方ないが、せめて、メダルの授与くらいは容認してもよかったのではないだろうか。メダルをかけてあげて初めてメダリストの栄誉を讃えることになるのだと思う。