2022.06.10

　市議会６月定例会の一般質問がきのう終了した。市政一般への問いはもちろん、今なお続くロシアによるウクライナへの軍事侵攻が各議員の冒頭発言、質問内容に含まれるなど関心の高さがうかがえた▼他国の武力侵略に備える必要性を説く保守系に対し、わが国の過去の歴史を例に外交力で対処せよとする革新系。理想は国際連合などによる解決策が望まれるが、常任理事国の拒否権発動など、現在の仕組みでは、無力にも等しい▼日本を取り巻く情勢は知っての通り。無分別なミサイル発射や領空領海を侵犯する独裁、中央集権国家が存在する以上、無関心ではいられないが、ウクライナの悲劇は多くの民間人の犠牲にある▼ロシアのプーチン大統領は、第２次世界大戦で旧ソ連を勝利に導いたリヒャルト・ゾルゲの映画に感化されたと聞く。新聞記者を装い、日独の最高機密を本国に送り続けたが、戦争回避にはならなかった。映画から得られるものはなかったのか。