「この歓喜、世界に響け」。この言葉をキャッチフレーズに、全国26連盟の27代表校が神宮の杜に集い、大学野球日本一を決める全日本大学野球選手権大会が亜細亜大の5度目の優勝で幕を閉じた▼3年ぶりにこの大舞台に立った東日本国際大は堂々の4強入り。準決勝では今大会を制した亜細亜大に惜敗し、悲願の決勝進出を逃すも、南東北のリーグ戦では、打撃不振に苦しんだ上崎彰吾選手が開眼した▼第2の古里・いわきで鍛錬を重ね、大学野球の聖地・神宮で才能を開花し、4試合連続となる一大会4本塁打の新記録を樹立。プロ球界などで活躍した往年の名選手らを上回る大記録を大学球史に残した。上崎選手は今大会の活躍が認められ、今夏、オランダで開催される「ハーレム・ベースボール・ウイーク」に出場する大学日本代表の選考合宿にも追加招集された▼南東北から世界へ―。「JAPAN」のユニホームにそでを通し、世界に羽ばたく姿が待ち遠しい。
片隅抄