暦の上ではまだ6月だというのに、本格的な夏の到来を思わせる酷暑が続く。弊紙でも連日のように、熱中症とみられる症状で病院に搬送された事例の報道が見られる。今年は梅雨明けも早まりそうだ▼熱中症予防のため、気象庁は昨年春から、環境省と連携し、「熱中症警戒アラート」の全国運用を開始した。以前は高温注意情報を発表していたが、発表基準が気温のみで湿度が加味されていなかった。このアラートは、暑さ指数(WBGT)と称する酷暑環境下での行動に伴うリスクの度合を判断する「湿球黒球温度」を基準とする▼アラートはWBGTが33度以上になると予報された場合、都道府県単位で発表。室内の温度を下げ、できるだけ外に出ないなど、具体的な行動例を示し、熱中症への警戒を呼び掛ける▼熱中症対策にはこまめに水分を補給し、暑い日は無理をしないことなどが大事。今夏はアラートの発表回数が増えそうだ。皆さんも熱中症にはご用心。