9日午前11時2分、投下された原子爆弾は長崎市の街を一瞬にして焦土とし7万を超える人々の命を奪った▼同市は「異様な閃光が走り、すざまじい爆風、爆風が大気を裂いて来襲。山野にどよめくごう音、地軸をゆるがす衝撃波、熱線が照射し、火事嵐が荒れ狂った」と当時の情景を描写。被爆者の貴重な証言や資料を公開し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現を訴え続けている▼いわきも無関係ではない。米軍は長崎に原爆を落とす前、爆弾の軌道などを確認するため〝パンプキン爆弾〟と呼ばれる模擬原爆を国内49カ所に落とした。そのひとつが、平第一国民学校(現平一小)に。校舎は倒壊し、校長をはじめ3人の先生が子どもらを守り殉職した▼2月に戦端を開いたロシアのウクライナ侵攻では、罪もない多くの市民が犠牲となっている。現在も進行中の惨状から決して目を背けず、子どもたちの未来のためにも今一度、戦禍を振り返り、不戦の誓いを新たにしたい。
9日午前11時2分、投下された原子爆弾は長崎市の街を一瞬にして焦土とし7万を超える人々の命を奪った▼同市は「異様な閃光が走り、すざまじい爆風、爆風が大気を裂いて来襲。山野にどよめくごう音、地軸をゆるがす衝撃波、熱線が照射し、火事嵐が荒れ狂った」と当時の情景を描写。被爆者の貴重な証言や資料を公開し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現を訴え続けている▼いわきも無関係ではない。米軍は長崎に原爆を落とす前、爆弾の軌道などを確認するため〝パンプキン爆弾〟と呼ばれる模擬原爆を国内49カ所に落とした。そのひとつが、平第一国民学校(現平一小)に。校舎は倒壊し、校長をはじめ3人の先生が子どもらを守り殉職した▼2月に戦端を開いたロシアのウクライナ侵攻では、罪もない多くの市民が犠牲となっている。現在も進行中の惨状から決して目を背けず、子どもたちの未来のためにも今一度、戦禍を振り返り、不戦の誓いを新たにしたい。