1点に泣く。球技などのスポーツでは1点で勝敗を決するシーンがある。先日のプロ野球のオリックスとロッテの一戦では、四回まで完全試合ペースだったロッテの佐々木朗希投手が五回先頭打者への死球で完全が崩れると、嫌な流れを断ち切れず、1点を失った。これが決勝点となり、痛い黒星を喫した▼新型コロナの影響で、南東北大学野球連盟の秋季リーグが1週間遅れで開幕。南東北の盟主・東日本国際大が開幕戦で春季最下位の日大工学部に0―1で敗れた。6月の全日本大学野球選手権大会で3勝したエースが失策も絡み、まさかの失点。次週以降は本来の力を発揮し、3季連続の優勝を果たしてほしい▼第74回秋季東北地区高校野球県大会いわき支部大会は平工業が16年ぶりに優勝。県大会に出場する支部の代表4校が出そろった▼戦うのは1、2年生のチームゆえ、ミスはつきもの。試合終了まで、1点の重みを忘れず、悔いのない戦いをしてほしい。