今年は流星群のおかげで、めったにお目にかかれない流れ星を短時間で何度も見ることができた。先月は月食という天体ショーもあった▼TBS記者だった秋山豊寛さんがテレビ中継のため日本人として初めて宇宙に飛びだしたのは1990年。今やZOZO創業者の前澤友作さんのように、大富豪であれば一般人でも宇宙旅行を楽しめる時代になった▼ロケットエンジンの研究開発をしているJAXAがある宮城県角田市に行ったとき、日本宇宙少年団という組織を知った。県内では「スペースパーク」がある郡山で分団が活動している(福島と白河は休団中)▼軍事や資源の問題も含めて、これからは宇宙開発が国際的にますます重要になってくる。将来を担ういわきの子どもたちの関心を宇宙に向けさせる機運を醸成させることも必要だ。来年はプラネタリウムが開発されて100年。歴史や文学もいいけれど、そろそろ科学専門の施設を開館させてもいいのでは?
片隅抄