「僕はいろんな人、いろんなステークホルダーにまっさらに意見を聞いていきたい」。Jリーグの野々村芳和チェアマンが、秋春制へのシーズン移行案について、理事会後の記者会見で語った言葉だ▼秋春制の素案として、7月の最終週か8月の1週目に開幕し、1月の冬季中断期間(ウインターブレイク)を経て、5月の最終週か6月の1週目に閉幕するカレンダーが示された。ACLが秋春制となることなどが理由に挙げられ、仮に実現すれば欧州の主要リーグとスケジュールが同じとなり、移籍も容易になるだろう▼ただ、いわきはあまり雪が降らないとはいえ、同じJ2には秋田や山形、金沢といったクラブもあり、現状で可能かは疑問だ。むしろいわきは2月に雪が降るため、中断期間が効果的か分からない▼欧州では大晦日から正月にかけて、リーグ戦が組まれている。野々村チェアマンは「フラットに意見を聞く」と強調する。拙速な議論だけは避けてほしい。