先月の台風13号に伴う記録的豪雨から1カ月が過ぎた。復旧作業が進む中、思い出すのがちょうど4年前の「令和元年東日本台風」▼当時を確認すると、本紙10月11日付1面「迫る大型で非常に強い台風19号」「いわき地方13日明け方までに最接近か」の見出し。翌12日付1面では「局地的1時間80mmの猛烈な雨か」と最新の台風情報を伝えたあと、日曜と祝日の2連休のため休刊に▼結果、12日夜から13日未明にかけて見舞われた大雨で平市街地を流れる夏井川、新川が氾濫・決壊する最悪の事態になった。再び15日付1面「市内死者・行方不明者は8人」と市民の生命が失われたことを報じている▼この日を境に連日、ライフライン寸断による給水所の一覧、催しの中止、公的・民間施設の開放など台風19号関連の掲載が続いた。振り返ると、出来る限り事前情報は配信したつもりだったが、力及ばずの感もある。過去に学ぶことで被害を最小に抑えることができよう。