来月2日の県議選告示まで1週間を切った。前回、今回とも時期的に東日本台風、台風13号に伴う記録的豪雨という自然災害が発生し、市民生活に大きな影響を及ぼしている▼特に河川改修、整備には県の力が必要になるため、各議員の手腕が問われる。過去、いわき市選挙区では定員10に対し、震災年の平成23年は15人、27年は16人、令和元年には12人が立候補し、いずれも激戦が展開された▼今回の県議選では当初、14人が予想されていた。またも混戦必至かと思っていた矢先、2期の現職が不出馬を表明した。「熟慮を重ねた」と具体的な理由は示されなかったが以前から取りざたされている国政への意欲は否定できない▼現状に甘んじることなく、政治活動のステップを踏んでいくことには、批判はしない。ただ気になるのは、前回獲得した1万1828票の重みであり、この負託をどう考えているかだ。「晴天の霹靂」は本人よりも、1票投じた人たちが感じている。