市文化センター6階のプラネタリウムで3日から5日まで、幼児から一般向けに1日5回上映された「3日間限定特別投影」は予約定員いっぱいの盛況だったらしい▼星空や天体、宇宙に関心のある市民が意外に多かったのだろう。しかし不幸なことに、このプラネタリウムは通常は閉ざされたままなのである▼それでもプラネタリウムを〝大宇宙への扉〟にして興味を広げたいという市民は、日立市のシビックセンター天球劇場か郡山市のスペースパーク23階の宇宙劇場、もしくは田村市滝根町の星の村天文台まで足を運ばねばならない。JAXA角田宇宙センターやスペースタワー・コスモハウスがある宮城県角田市に行けば興味はさらに広がるだろう▼文学や歴史、音楽も大事なのだろうが、未来を生きる子どもたちに宇宙や(自然災害、原発関連を含む)科学を楽しく学ばせる環境づくりも同様に大事なはずだが、プラネタリウムでさえこの有様では期待できないか。