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片隅抄

2024.02.05

取り潰された播磨赤穂藩の筆頭家老大石内蔵助率いる浪士四十七士が、主君の仇討ちを成し遂げた元禄15年12月14日。忠臣蔵では、しんしんと雪が降りしきる中、隊列を組んで黙々と江戸・本所松坂町(現墨田区)の吉良邸に向かう浪士たちの姿が印象だったが、それは劇中でのこと。実際には雪は降っていなかったという▼姫路市立城内図書館のレファレンス事例詳細によると、赤穂浪士のひとり小野寺秀和の書状などから「前日に降った雪に暁の霜が凍って足元もよく」といった状態が正しいらしい。堀部弥兵衛が詠んだ句「雪晴れて思いを遂る朝哉」からも、当日の天候がうかがえる▼桜田門外の変が起きた、安政7年3月3日は大変な前日の夜から続く大雪の最中の出来事。南岸を通る低気圧によるものと考えられている。新暦だと、3月24日。今なら季節外れの大雪といえよう▼ちなみに吉良邸の討ち入りは、新暦にすると1月30日。雪の日に大きく歴史が動いた。

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