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片隅抄

2024.03.28

日本三古泉には諸説あるが、延喜式神名帳の記述に基づくと、道後、有馬、そしていわき湯本とされる。江戸時代には、浜街道で唯一の温泉街として、宿場として大いに栄えた▼市が、いわき湯本温泉に関係する事業を安定的に継続するため、常磐湯本町に設置する「上の湯」「さはこの湯公衆浴場」「湯本駅前みゆきの湯公衆浴場」の公衆浴場について、廃止や民間譲渡を検討していることが分かった。経営戦略によると、いずれも廃止・民間譲渡によって、運営や更新にかかる費用が削減できるという▼それぞれ老朽化や、湯本地区の再開発との絡みもあるが、市民の憩いの場所が無くなってしまうのは寂しい。昨年9月の水害では、被災した市民に〝温かい湯〟も提供した▼再開発によって、新たな温浴施設の整備も予定されており、これまでの機能は果たせる。ただ既存の施設の持つ魅力を失ってはならない。記事の反響に改めて、公衆浴場の意義を実感した。

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