朝6時ごろ車を走らせていると、ごみ集積所の惨状に出くわすことがある。犯人は決まってカラスだ▼ボックス型はともかく、地面に置いたごみにネットを被せただけの集積所が標的にされる。狡猾なカラスのことだ。どこへ行けばエサ(生ごみ)にありつけることができるかわかっているのだろう。漁っている最中に通りかかった人が襲われかかったシーンを見たことがある▼カラスが去ったあとの集積所は悲惨そのものだ。食い散らかしたごみが道路一面に散乱している。市内には約1万カ所のごみ集積所が設置されている。ボックス型のごみ箱を置けない事情があるのだろうが、せめてカラスに荒らされにくいごみ出しの工夫が必要になってくる▼もっとも、悪いのはカラスばかりではない。集積したごみから目ぼしいものを持ち去る者や、車で通りかかった他地区の人間が夜陰に乗じてごみ袋を放り込んでいく常習者もいる。注意してもいいのだが禍根を残すようで怖い。