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片隅抄

2024.06.15

高倉健主演の『鉄道員(ぽっぽや)』は映画館で見ていて涙が止まらなくなった作品の1つだ▼駅長として愚直なまでに廃線寸前の小さな駅を守り続けてきた彼は、幼いひとり娘が病気で亡くなったときも仕事のため最期を看取れなかった。後悔の念を抱えたまま定年を迎えた彼の前に、幼い少女、中学生の女の子、17歳の女子高生が代わる代わる現れる……▼明日は『父の日』。ひとり娘を育ててきて30年になる。映画評論家の淀川長治さんは「誕生日というのは、大変な思いをして自分を産んでくれた母に感謝する日なんです」と語っていたが、抄子にとっての父の日は年1回、「お前は娘にとっていいお父さんでいられたか」と自問自答する日である▼あるとき娘に聞いたら、結婚する気はないのだという。父親としてそんな娘に何とアドバイスすればいいのだろう。自分の老後に不安を感じるのと同時に、娘の将来にも心配のタネは尽きない。悩める父の日になりそうだ。

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