先日、東日本国際大の海外研修解団式を取材した。毎年、学生諸君が各国を訪れ、見聞を広めている。今回は台湾を訪れた2人が現地での体験報告を行い、貴重な時間を過ごしたとの感想を述べた▼若い時分は体力、気力とも満ちている。機会があれば、まだ見ぬ土地に足を運ぶのもいい。こちらは中学生の頃、五木寛之著『青年は荒野をめざす』を読み、ナホトカ経由で東欧、さらには米国に雄飛する若きジャズマンの生き方に憧れたものだ▼これまでの海外経験は中国・上海に2度行ったまで。ある経済団体の視察旅行に連なっただけだが、現地での異文化体験、繁栄の裏側にある社会状況に触れたことは無駄ではなかった▼初回の訪中では、約1時間の時差を軽く考え、遊び過ぎた。結果、体内時計が狂ったのだろう。帰国後から1カ月は不眠に襲われた。さて夕刊から朝刊に移行して、きょうで4日目。日常サイクルが変化したせいか、曜日感覚のずれに気が付いた。
片隅抄