常磐炭礦や古河好間炭礦などで働く子弟たちが数多く通っていたのが、内郷高校(現いわき総合高校)と好間高校だった▼両校は学校統合により令和7年度から1学年ごとに好間からいわき総合へ移行し、その間、好間の在校生は入学した校舎から卒業していく。好間自体が昭和23年に内郷高校好間分校として開校したいきさつがあるので、両校にとってよき統合をしてほしい▼好間といえば、かつては故片寄正男監督率いる柔道部が、3月に日本武道館で開かれる全国高校選手権で何度も旋風を巻き起こしたのが忘れられない。当時の県立校としては珍しい、市外の有力選手をスカウトし、地元選手と競わせながら鍛えた手腕の持ち主だった。批判もあったように思うが、同校の歴史に燦然と刻まれている▼今なら両校には、大会に出場したり各種イベントに出演したりと活躍が目覚ましいフラガールたちがいる。こちらは新しい歴史の始まりだ。いい関係でスタートしてほしい。